中国内で転職(就業ビザ取得)した方法を詳しく解説するよ

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中国で就業ビザ(Zビザ)

中国内で転職をしました。2017年から中国の就業ビザの取得が難しくなった中での転職でしたのでいろいろと心配になりましたが無事に転職をすることができました。

中国の様々な手続きは各地域で違うことが多く、また私の状況も特殊だったことから通常よりも難しかったと思います。

私の場合は、湖北省武漢市から江蘇省昆山市への転職ですのでその他の地域の場合は書類等が異なることがありますので注意してください。

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転職理由

私が勤めていた会社は誰に言ってハードシップ手当や一時帰国手当などの手当てが一切なく、給料は基本給プラス残業手当のみ。日本にいるときはそれなりに残業があったのでそれなりの給料でしたが、中国では残業がほとんどない為に基本給のみの給料になってしまったんです。

もともと基本給自体が高くないので生活するのもやっとという状況でした。しかも2014年からは給与の半分しか支給されなくなり、借金しなければ生活できなくなってしまったんです。

詳しくは別の記事にしてありますので読みたい方がいたら読んでみてください。

中国に駐在員として赴任して5年が経ちました。あなたは海外赴任者と聞くとどう思うでしょうか?物価が安い国で給料が上がり裕福な生活をして...

というわけで転職をすることにしました。

転職への道

私が中国内で転職するにあたって大きな壁がありました。それは就業ビザの取得です。

中国の就業ビザはZビザというものなのですが、実際にはZビザは就業許可証と居留許可証を取得するために入国するためのビザでそれらを取得後はZビザ自体は必要ありません。特に取得が難しいのは就業許可証となります。

転職の流れ

中国内で転職するまでの流れを簡単に説明します。

  1. 転職先から内定をもらう
  2. 前の会社を退職
  3. 就業証の取消
  4. 転職先で就業証を取得
  5. 前の会社の居留許可証を取消
  6. 転職先で居留許可証を取得

ここで重要なのは転職先が決まったら就業証を取り消すのですが居留許可証は残しておくことです。居留許可証も取り消してしまうと新規でZビザを取得しなければならなくなり更にハードルが上がります。居留許可証を取り消すのは必ず新しい就業証が発行されてからにしてください。

Zビザ取得の条件

2017年4月から中国の就業ビザの取得条件が大きく変わりました。外国人の人材をA・B・Cの3種類に分類したのです。Aはハイレベル人材、Bは専門人材、Cは一般人材となり、給与をもらって働くにはAランクかBランクにならなくてはなりません。ほとんどの人がBランクの専門人材として中国で働くこととなるでしょう。

このランクは点数によって分けられBランクになるには60点以上なければなりません。下の表が点数を計算する表になります。

項目 基準 点数
中国での予定年収 45万元以上 20
35~45万元 17
25~35万元 14
15~25万元 11
7~15万元 8
5~7万元 5
5万元未満 0
最終学歴 博士 20
修士 15
学士 10
就業年数 2年を超える場合、1年ごとに1点加算 最高20
2年 5
2年未満 0
年間勤務時間 9カ月以上 15
6~9か月 10
3~6か月 5
3か月未満 0
中国語力 HSK 5級以上、もしくは中国語で学士以上の学歴 5
HSK 4級 4
HSK 3級 3
HSK 2級 2
HSK 1級 1
就労地域 現在の基準ではどこでも同じ 10
年齢 18~25歳 10
26~45歳 15
46~55歳 10
56~60歳 5
61歳以上 0
その他 ハイレベルの大学を卒業、Fortune Global 500の企業での経験、知的財産権を保有、もしくは中国で5年以上連続で就労している 5
地方政府による奨励加点 地域経済社会発展に必要な人材 0~10

私は現在45歳、高校を卒業してすぐに就職し転職を3回しています。上の表で計算すると70点以上になるのでBランクの人材として就業ビザを取得できるはずなのですが以前に働いていた会社は全て倒産していて退職証明書を発行してもらうことができません。実際に働いていたとしても証明書がなければ点数になりません。

証明書があるもので計算すると62点でした。ただこれは自分で計算した点数です。中国は地域や担当者によっていろいろと対応が変わりますので62点でも却下される可能性がありました。

そこでの対応策として知り合いの日本企業の社長にお願いして退職証明書を作成してもらいました。実際に働いていた会社ではないので虚偽の書類になりますが中国政府が日本の会社に問い合わせることはないと考えました。

必要書類

新しい就業証取得するための書類です。転職先の企業が準備するものは記載してません。また地域によっても違いがあります。

・最終学歴証明書

最終学歴が大学の場合は日本の外務省と中国大使館の認証が必要です。高卒の場合は在籍していた高校から発行された卒業証明書の原本で大丈夫でした。

・納税証明書

前年度の納税証明書。上海では必要ないと言われましたが私が転職した昆山では必要となっていました。

・退職証明書

これまでに働いていた全ての会社から発行してもらいます。日本から中国へ派遣されていた場合は日本の会社の入社日と中国に派遣された年月日も記載してもらいましょう。

・無犯罪証明書

新規でZビザを取得する場合は日本の警察署に行って発酵してもらわなければなりませんが、中国内で転職する場合は当局に用意されている書類にサインをするだけでOKです。

・就業証取消証明書

就業証を取消した時に発行される書類です。

・健康診断書

転職先の地域になる指定された場所で健康診断を受けます。

納税証明書を発行できなかった

これまで特に問題なく中国で働いていた人にとっては問題ないと思うのですが、私の場合は違いました。前年度に納税してなかったために納税証明書を取得できなかったんです。

外国人の場合、所得税は中国在住5年以内は人民元で支払われる給与のみが課税対象で5年以上の場合は全世界の所得が課税対象になります。

駐在員として中国で働いている日本人はほとんどが日本円と人民元で支払われているかと思います。私も同じように支払われていたのですが2014年から日本分の給与のみで人民元の給与はありませんでした。昨年分の給与については5年以内でしたので納税してなかったんです。

それに前の会社は私に関する全ての業務を放棄していたので自分で税務署に行って納税することになりました。(納税義務がないのに不本意ですが・・・)

私が住んでいた地域は外国人は私しか住んでいませんでした。そのために税務署の職員も外国人の対応方法がわからずにいろいろ問題がおきました。ここではその問題については触れませんが日本の本社の印が押された所得証明書があればいいということになりました。

日本の本社に問い合わせをして昨年分の所得証明書を発行してもらわなければならないのですが中国語で書かれた書類でなければなりません。そこで自分で給与額の部分を空欄にして日本の本社にファイルを送り、給与額と印を押したものを郵送で送ってもらいました。

結局納税をして証明書が発行されたのは初めて税務署に行ってから2週間たった後です。

就業証取消に必要な書類

就業証の取消についても通常は会社側が手続きをしてくれると思います。しかし私の場合は上記のようなこともあり自分で手続きをしました。

  • 退職証明書
  • 就業証取消申請書
  • 就業証
  • パスポート

以上の書類が必要になります。退職証明書は証明書というよりも退職するにあたっての契約書といった感じのものです。これも自分で作成して会社に印だけを押してもらいました。

就業証取消申請書については日本であれば用紙が用意されていて記入するだけだと思いますが中国では自分で作成しなければなりません。

就業証の申請

以上の書類が全て用意出来たら転職先の会社に申請してもらいます。私が転職した昆山市は江蘇省の中に蘇州市があり、その中に昆山市があります。ですので昆山市で審査が通った後に蘇州市でも審査がありました。

結局最終的に就業証が交付されるのに3週間かかりました。

居留許可証の取消

居留許可証の取消も自分でしました。

  • パスポート
  • 居留許可証取消申請書
  • 退職証明書
  • 住宿登記書

退職証明書は会社から発行されたものです。申請書は今回は専用の用紙が用意されていました。住宿登記は外国人であれば最寄りの派出所に登記しているはずですので派出所に行き発行してもらいます。

居留許可証の申請

居留許可証の取消証明書が発行されたら転職先の地域で新しい居留許可証を申請します。これは会社側でやってくれたので内容はよくわかりませんでした。

申請から発行までの期間は20日でした。

まとめ

Zビザは私が初めて中国に来た2012年は今ほど大変ではありませんでした。毎年難易度が上がっていき、2017年4月の大きな変更で一気にハードルが上がってしまいました。この変更でZビザを取得できなくなってしまった人も多くいると聞いています。

内定をもらってから就業証と居留許可証の両方が発行されるまでに約3か月かかりました。私の場合はトラブルが多かったためにこれだけの時間がかかってしまいましたが、何も問題がなかったと考えると最短で1.5か月ほどだと思います。

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