中国で汚職撲滅キャンペーンにより120万人が逮捕されたというニュースがありました。中国で生活をしていると汚職が当たり前のように行われていることがわかります。
今回は中国の汚職事情について書きたいと思います。
汚職とは
そもそも汚職ってどんな行為なのでしょうか。
Wikipediaによると
汚職(おしょく)とは、議員・公務員など公職にある者が、自らの地位や職権・裁量権を利用して横領や不作為、収賄や天下りをしたり、またその見返りに特定の事業者等に対し優遇措置をとることなどの不法行為をいう。
とあります。中国ではこのような行為が日常的に見られます。
中国人の汚職行為
汚職とは公務員などが行う違法行為のことなのですが中国では公務員だけではなく少しでも権力を持った人が賄賂などを要求してきます。
学校の先生
中国で子供が学校に入学すると先生に紅包みというお金が入った赤い封筒を贈ります。これをしないと自分の子が差別の対象になってしまうのです。中国の学校の先生は公務員ではない場合もありますがこれも汚職といえるでしょう。
自動車学校の先生
中国の自動車教習所は日本とは違い試験免除にはなりません。教習所で運転技術の練習をして教官から試験所に紹介をしてもらいます。この時に教官に賄賂を贈らないと紹介をしてもらえません。
村長
私の妻の両親は離婚していて妻の姓は父親の姓のままでした。それを母親の姓に変更するために役所に行ったところ、村長の印鑑が必要だということでした。その時に持って行ったのが賄賂です。村長の機嫌を損ねると判を押してもらえないので賄賂が必要なのだそうです。その額は5000元(当時の為替で約10万円)でした。
警察
都市部では少なくなりましたが農村部では何か罪をおこしても警察にお金を渡せば見逃してくれることが多いです。
まとめ
中国人は権力を握ることが大好きです。そしてその権力を利用して少しでも多く稼ごうとするのです。日本では一流企業に入り安定した生活ができることを望まれますが中国では企業に入社するよりも小さなお店でも経営者になることが良いとされています。中国人にとっては社長(権力者)という肩書きがとても大事だからです。
そして公務員も人気の職業です。公務員になれば給料以外に賄賂によって多くのお金を手にすることができるからです。小さな役所の窓口業務でも賄賂を渡さなければ受け付けてくれないところもあります。
このように中国では汚職が日常茶飯事になっていて生活している中国人もそれが当たり前になってしまっているのです。